こんにちは。今回はルネサンス時代の作品をご紹介します。ルネサンスはなかなかの名作揃い、かつ有名な画家が活躍していました。以前もご紹介しましたが、ルネサンス三大巨匠の作品を今回は重点的にご紹介します。
まずルネサンスの時代背景から
1200年〜1500年イタリアが美術の中心で、ルネサンスの意味は「再生」です。古代ギリシア・ローマ時代の芸術と思想を復興させる文芸復興となりますね。画家は古典に学んで人間性を追求し、人体把握や感情表現、遠近法などを取り入れています。
紀元5世紀〜15世紀にテンペラ画、それ以外では油彩画も登場しています。
ルネサンス三大巨匠
1: レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452年4月15日生まれ 出身地 イタリア(フィレンツェ共和国)
芸術以外に音楽、科学、数学、天文学、工学、解剖学など様々な分野で活躍した万能人。
西洋美術史上最高傑作と呼ばれている作品がこちら
大塚国際美術館では修復前と修復後の両方展示されています。この絵はテンペラ画なので完成と同時に破損や損傷が始まっていたと言われています。今まで細かい修復がされてきましたが、20年の歳月をかけて1979年に本格的な修復が始まりました。この修復によりイエスの口が少し開いていたこと、メインディッシュが魚であったことなどが分かりました。
イエスの右こめかみ部分を消失点とした一点透視図法という技法が使われていますよ。
この場面の話はご存知ですね?中央に座るイエス・キリストが、弟子たちに向かって「この中に私を裏切ろうとしている者がいる」と告げ、その言葉を聞いた弟子たちの動揺が表現されています。
ちなみに裏切りものユダはこの絵のどこにいるでしょうか?ヒントは裏切りの報酬の銀貨が入った袋を握りしめて、反対の手は驚いた仕草でパーをしています。
そして両サイドにいる外側3人は、キリストのお告げが遠くてあまりよく聞こえなかったので、イエス様はなんとおっしゃっているのだ?と慌てている感じでしょうか?そしてキリストの近くにいる弟子達は一生懸命に、自分は裏切っていませんよと弁解している様子です。
この絵は縦4、2m 横9、1mの大きい作品です。
続きまして、こちらもあまりにも有名な絵ですね
モナ・リザ okakaoはフランスのルーヴル美術館で本物を鑑賞したことがありますが、第一印象は今でもよく思い出せます。「ちっさ!」です。思ったよりも小さくて、そして人だかりが出来ていて、ゆっくり鑑賞出来ないんですよ。しかも遠いんですよ、絵までが…でもここ大塚国際美術館は人だかりもなく、写真撮り放題、しかも手で触れる!
モデルは謎になっています。この絵はスフマート技法を用いているとのこと。スフマート技法は自然界に輪郭線はないと考え、輪郭線をはっきり描かずに周囲をぼかし、背景に溶け込ませる方法だそうだ。背景の広大な景色は、空気遠近法を使い、実在しない風景を表現しているとも…
今回はルネサンス三大巨匠全員をご紹介出来ませんでしたので、次回に回します。
最後まで読んでくださりありがとうございます。